デザイナーズマンションのメリットとデメリット
デザイナーズマンションは、建築家やクリエーターによって設計され、個性的な空間が作られています。
そのため、デザイナーズマンションは現在も人気があります。
以前は主に賃貸物件で見られましたが、最近は分譲マンションでもデザイナーズマンションが増えてきています。
しかし、デザイナーズマンションには明確な定義がないため、注意が必要です。
デザイナーズマンションは、一般的に建築家やクリエーターが関与した物件を指しますが、定義や基準は曖昧です。
実際には、壁紙を変えただけやキッチンをオシャレにしただけの物件もデザイナーズマンションと名乗っていることもあります。
そのため、単純に「デザイナーズマンション」と書かれているだけで盲目的に信じるのは避けるべきです。
物件を探す際には、多くのデザイナーズ物件を見比べて目を養うことが大切です。
メリット
デザイナーズマンションの魅力は、個性的でオシャレな空間にあります。
コンクリートの打ちっぱなしの壁や天井の高い間取り、階段がアクセントになっているなど、デザイン性が高く、一般的なマンションとは一線を画しています。
そのため、シンプルな家具でもインテリアが映えるので、おしゃれな生活を楽しむことができます。
デメリット
しかし、デザイナーズマンションには注意点もあります。
まず、デザイン重視のため、収納スペースが少ないことがあります。
また、デザイナーズマンションは一般的に高級なイメージがあり、価格が高い場合もあります。
そのため、予算や生活スタイルに合わせて選ぶ必要があります。
デザイナーズマンションは個性的な空間を求める方におすすめですが、注意が必要な点もあります。
定義が曖昧であるため、物件の確認や状態をきちんとチェックすることが大切です。
自分のライフスタイルに合ったデザイナーズマンションを選ぶことで、より快適で魅力的な生活を送ることができるでしょう。
特徴と魅力
建築家やクリエーターがこだわりを持って設計した、個性的な物件が登場します。
例えば、室内にトップライトを取り入れた坪庭や、アーチ型ガラスを使用して曲線を描いた部屋などがあります。
ステップフロアを備えた機能的で美しい空間や、床や壁に全面無垢木材を使用した物件もあります。
デザイナーズマンションはデザイナーの意向が明確に反映されており、全体のフォルムや備え付けの家具などが美しく、シンプルな家具を持ち込むだけで通常の居住空間とは異なる魅力的な住まいになります。
間取り
一般的な個室を細かく作るのではなく、広めのワンルームとしての間取りが主流です。
一部の物件では、フローリングの素材を変えることでエリアを区分けしたり、空中に浮かんだようなストレージフロアを作ることでプライベート空間を作り出す工夫もあります。
このような物件をうまく選ぶことで、単身の方だけでなく、ファミリー層でもおしゃれかつ機能的な居住空間を楽しむことができます。
注意点
デザイナーズマンションを選ぶ際には、次の3つの注意点を考慮する必要があります。
家賃が高め
デザインにはコストがかかりますので、それが家賃や購入費用に反映されるためです。
しかし、デザイナーズという言葉には明確な定義がなく、その物件のデザイン性が自分に合っているかどうかをよく考える必要があります。
エリアの相場との差額も考慮に入れながら、コストに見合う魅力を感じるかどうか判断しましょう。
住みやすさには注意が必要
デザイナーズマンションは、個性的な空間を演出できるため魅力的ですが、生活空間として快適な環境かどうかは、自身のライフスタイルに合わせてじっくり考える必要があります。
たとえば、デザイナーズマンションでは、ガラス張りのバスルームがよく見られますが、このバスルームが友人を自由に泊めることに制約を加えることもあります。
また、コンクリートの打ちっぱなしの壁で作られたマンションは夏は快適かもしれませんが、冬は寒くなるというデメリットもあります。
また、デザイン性を追求した結果、キッチンが狭くなってしまうこともあります。
自身のこだわりと必要な機能性をバランス良く備えたマンションを選ぶためには、じっくり検討する必要があります。
ランニングコストが割高
天井の高いロフト形式や吹き抜けのあるデザイナーズマンションは、空調のランニングコストが割高になる傾向があります。
また、全面窓が広く開かれた物件では、サッシの性能によっても空調コストが増える可能性があります。
さらに、間接照明が多用されている場合、電気代も高くなるかもしれません。
住み始めてからのランニングコストも考慮しながら、マンション選びをする必要があります。
中古の分譲デザイナーズマンションの注意点
デザイナーズマンションはもともと賃貸住宅として都心に登場しましたが、最近では分譲マンションでもデザイナーズ物件が増えています。
分譲マンションでも上記の注意点は同じですが、中古の分譲デザイナーズマンションでは特に「耐震性」に注意が必要です。
デザイン性を追求するためにデザイン料が高額になるため、かつては材料費や施工内容を抑える傾向がありました。
現在では施工基準が厳しくなり、耐震性や構造もしっかりとした物件が増えましたが、中古の分譲マンションを選ぶ場合は、これらのポイントをしっかりとチェックする必要があります。
デザイナーズマンションの魅力と注意点
コンクリートの打ちっぱなしの壁など、壁面塗装がされていないデザイナーズマンションでは、メンテナンスが多くかかり、修理が頻繁に必要になることがあります。
その結果、修繕費がかさみ、維持費も高くなることが考えられます。
特に分譲マンションの場合は、住民自身が維持管理費を負担するため、注意が必要です。
まとめ
友人も一人暮らし時代にデザイナーズマンションに住んでいました。
ガラス張りの豪華な部屋ではありませんでしたが、40m2のコンクリートの打ちっぱなしのお部屋で、オープンキッチンにガステーブル、壁にはブックシェルが備え付けられていました。
広いバスルームにはジェットバスがあり、リラックスできる時間を過ごしました。
確かにコンクリートの壁面は冬場は少し冷え込むことがありましたが、個性的な空間で非常に満足していました。
友人を招いてホームパーティーを開くことも多かったです。
家賃は少し割高でしたが、他の物件と比べて大きな差はありませんでしたし、デザインが突出したものでもありませんでした。
デザイナーズマンションに住む場合、部屋との相性は非常に重要です。
壁面の形状や開口部の陰影など、作り手の意図やスタイルがそのまま暮らしの中に反映されます。
部屋のデザインが自分の好みと合致するなら、日々の生活は充実することでしょう。
ぜひ、自分にとって理想的なデザインのお部屋を見つけて、毎日を楽しんでください。