別荘ローンフラット35|別荘購入時に活用したい住宅ローンを解説!

不動産

もしセカンドハウスを買いたいと思った場合、多くの人が「住宅ローンを利用できるのかな?」と考えるでしょう。

セカンドハウスは大きな買い物であり、ローンを利用して購入したいと思うことは自然なことです。

そこで今回は、具体的な方法を紹介していきますので、セカンドハウスをローンで購入するための手続きや注意点を解説します。

住宅ローンで別荘購は可能?

セカンドハウスとは、仕事のために遠くの場所へ通勤しなければならない人々が、休日や週末に家族と共に過ごすために用意した、市街地から離れた住まいを指します。

一方、別荘とは、普段の生活から離れて特別な時間を過ごすために所有する住宅です。

このようなセカンドハウスを、生活の拠点として使う人々が増えている傾向にあります。

特に30代や40代の人々が所有するケースが増えており、休暇を過ごす場所としてだけでなく、将来的に移住するための準備として購入する人々も増えています。

セカンドハウスは、庶民にとって「憧れ」となる場合が多いです。

一般的な住宅ローンはセカンドハウスの購入に利用不可能

住宅ローンでマイホームを購入した後に、もう一つの住まいであるセカンドハウスを住宅ローンで購入することはできないことになります。

その理由は、住宅ローンは通常、セカンドハウス購入を対象としていないためです。

たとえマイホームを現金で購入した場合でも、初めての住宅ローンとしてセカンドハウスを購入することは金融機関から認められない可能性が高いです。

住宅ローンは、日常的に所有者が居住するための家屋を購入することを前提としているのです。

そのため、セカンドハウスを購入したい場合は、他の借り入れ方法や資金の調達方法を考える必要があります。

しかし、具体的な条件や個別の金融機関によっては異なる場合もあるため、必ず専門家に相談することをおすすめします。

住宅ローンの中にセカンドハウス向けの商品がある

住宅ローンでは、別荘の購入は許可されていません。

しかし、セカンドハウスローンを利用すれば、分割払いで別荘を購入することが可能です。

セカンドハウスローンは通常のローンでは対象外となる特殊な金融商品であり、別荘だけでなく、平日だけ利用する通勤用の物件なども購入する場合に利用できます。

ただし、セカンドハウスローンは特別な設定のローンであり、柔軟性に欠けることを覚えておいてください。

例えば金利に関して言えば、通常の住宅ローンは現在の日銀のゼロ金利政策の影響で、1.0%未満の金利が主流です。

しかし、セカンドハウスローンの金利は3.0%から4.0%台となります。

また、住宅ローン控除などの減税措置も受けることができません。

フラット35を別荘の住宅ローンに利用する場合

セカンドハウスを購入する際には、フラット35という住宅ローンがおすすめです。

これは住宅金融支援機構が民間の金融機関と協力して提供している長期固定金利の住宅ローンです。

セカンドハウスにも低金利が適用されます。

この商品は国の機関が関与しているため、知名度は上がってきていますが、まだ初めて聞いたという人も多いと思います。

ただし、全ての金融機関がフラット35を取り扱っているわけではないので、注意が必要です。

代表的な金融機関としては、国内最大のフラット35専門金融機関である「ARUHI」があります。

また、最近注目されている「住信SBIネット銀行」「楽天銀行」もフラット35を取り扱っています。

これらの金融機関の窓口を訪れることで、フラット35の申し込みができます。

フラット35を利用する場合の概要と大まかな流れ

フラット35は、住宅ローンの一種であり、保証会社の利用が不要です。

通常の住宅ローンでは、万が一返済に滞りが生じた場合などに備えて、借り手は保証会社と契約する必要があります。

保証会社は、借り手が返済できない状況になった場合に、その代わりに残債を支払います。

しかし、フラット35では、このような保証会社の契約が不要です。

物件の検査が終わった後、お客様は取り扱い金融機関に借入金を申し込むことができます。

そして、約1〜2週間ほどで審査結果が届きます。

申し込み書類としては、借入申込書の他に、所得を証明する書類、売買金額を確認する書類、住宅と土地の登記事項証明書が必要です。

セカンドハウスローンとフラット35の比較

上記の文章は、フラット35を利用することで不便なセカンドハウスローンの面を補う利点があると述べています。

この組み合わせは、別荘をローンで購入したい人にとって非常に便利です。

ここでは、セカンドハウスローンとフラット35の利用時に押さえるべきメリットとデメリットについて説明しましょう。

セカンドハウスローンを利用するメリットとデメリット

ここでは、セカンドハウスローンを利用するメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

セカンドハウスローンについてお話しいたします。

このローンは、新築物件や中古物件に関わらず、借り手が融資の対象となるメリットがあります。

家族や本人が利用するためのものであり、種類を問わず利用することができます。

自分の手元に現金がなくても、返済能力が高いことを保証することによって、リゾート施設や第二の住居として使用することができるのが魅力です。

デメリット

マイナスの要素としては、通常の住宅ローンと比較して金利が高くなってしまうことが挙げられます。

住宅とは異なり、別荘は必需品ではなく、贅沢なものとされることが多いため、金利が高く設定される傾向があります。

これは、富裕層が購入することが一般的であり、高い金利でも返済が可能と見られているためです。

さらに、別荘の購入には住宅ローン控除などの減税措置が受けられないという点もデメリットとなります。

通常の住宅ローンを利用する場合、所得税や住民税の過払い分からの還付を受けることができる支援制度の対象となりますが、別荘の場合はこの制度の対象外となります。

また、購入者の年収も特に重視されると言われており、通常のローンの場合は年収250万程度から対象となるものが一般的ですが、別荘を購入する際には最低でも500万円の年収が求められることがあります。

フラット35を利用するメリットとデメリット

次にフラット35を利用するメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

フラット35の魅力は、金利です。

フラット35では、一般的な住宅ローンと同じプランで融資を受けることができます。

それはつまり、セカンドハウスローンを金利1~2%で利用することが可能です。

通常の住宅ローンと比較しても、利用目的に制限が少なく、セカンドハウスやリフォームなどにも適用されます(ただし、投資目的は除きます)。

また、他の住宅ローンを既に借りている場合でも、フラット35を重ねて利用することができ、別荘への住民票の移動も必要ありません。

つまり、別荘を購入するためのローンであっても、金利が高くなったり不利な条件になることはありません。

通常の住宅ローンと同じ条件で借りることができます。

デメリット

フラット35の特徴としては、変動型や固定期間選択型のプランは提供されていない点が挙げられます。

フラット35では、借入期間や返済額が短かったり少なかったりする場合でも、一般的なセカンドハウスローンの変動金利よりも圧倒的に低い固定金利を利用することはできません。

また、フラット35に限らず、団体信用生命保険への加入には有料が発生することや、他のローンがある場合には審査がより厳しくなる可能性がある点も注意が必要です。

さらに、全ての銀行でフラット35が取り扱われているわけではないため、銀行を選ぶ際には注意が必要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。別荘を取得するとなると、基本的には、金融機関のプロパーローンや住宅ローン以外のローンを利用することになります。

しかし、フラット35やセカンドハウスローンと言った商品もありますので、上手く特徴を把握して利用するようにしてください。

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